インフルエンザにかかった後でも、ワクチン接種は必要?
最近インフルエンザにかかって治ったばかりなのですが、それでもインフルエンザワクチンは打ったほうがいいですか?」
診療室で、保護者の皆様からこのようなご質問を受けることがよくあります。 一度かかったから免疫ができて、もう打たなくても大丈夫なのでは…?と思ってしまいますよね。
結論からお伝えすると、すでにインフルエンザにかかった場合でも、ワクチンの接種をおすすめします。
今回は、その理由と接種のタイミングについてわかりやすく解説します。
理由1:インフルエンザウイルスには「複数の型」があるから
インフルエンザウイルスには、大きく分けてA型とB型があり、さらにA型の中にもいくつかの種類(AH1pdm09、AH3N2など)があります。
毎年流行するインフルエンザには複数の型が交じっています。 一度感染して獲得できる免疫は、その時かかった「特定の1種類の型」だけです。
たとえば、「インフルエンザA型」にかかって治った後でも、そのシーズン中に「インフルエンザB型」や「別のA型」に感染してしまう可能性があります。
季節性インフルエンザワクチンは、その年に流行が予想される3種類の型(A型2種・B型)をカバーするように作られているため、かかっていない他の型からの感染や重症化を防ぐために、ワクチンの接種が効果的です。
理由2:かかった型が判明していないことも多いから
病院で行う迅速抗原検査では「A型かB型か」までは分かりますが、さらに細かい株(サブタイプ)までは分かりません。
また、ご家族がインフルエンザでみなし陽性診断を受けた場合など、詳細な型が確定していないケースもあります。そのため、未接種の型に対する予防策としてワクチン接種をしておくのが安心です。
感染後、いつからワクチンを打てる?
インフルエンザが治った後、体調がすっかり回復していれば、すぐにでも接種が可能です。
- 目安: 熱が下がり、咳や鼻水などの症状が落ち着いてから数日〜1週間程度経ち、普段通りの元気が戻っていれば問題ありません。
「治ってから◯ヶ月あけないといけない」といった特別な制限はありませんので、ご安心ください。
まとめ
一度インフルエンザにかかると「これで今シーズンは安心」と思いがちですが、別の型のインフルエンザに連続でかかってしまうお子さまは決して少なくありません。
お子さまがこの冬を元気に乗り切るためにも、体調が回復したら早めのワクチン接種をご検討くださいね。
ご不安なことや接種タイミングのご相談があれば、お気軽に当院スタッフ・医師までお声がけください!